対人支援の専門家による共同養育支援
共同親権法改正と東京湾岸エリアの状況
2024年5月に可決された共同親権民法の2年以内の施行により、子育てのあり方の変革が求められています。従来の単独親権制度では「男は仕事、女は家庭」の性別役割分業が事実上法的に定められていましたが、共同親権制度では父母がともに子育てに携わることが規定されます。
そうした法改正の中、東京湾岸エリアはすでに「父母ともが働き、子育てをする共同養育」の先進地域となっています。さらに、母親の収入が父親を上回るケースも珍しくないにもかかわらず、依然として女性に子育てと教育の主たる責任を求める社会風潮が存在し、配偶者間で役割期待をめぐる葛藤が生じることがあります。
また、東京湾岸エリア特有の事情として、タワーマンションという閉鎖的な環境で地域とのつながりも希薄な中、共働きで多忙な日々を送る家庭では、夫婦関係に小さな意見相違、例えば中学受験やワクチンの接種などの意見相違が生じた際に深刻な対立へと発展することもありえます。実際、統計によれば東京都の離婚率の上位1位、2位は、毎年中央区か港区のいずれかが占めています。

調整支援能力に欠ける現状の公的支援
父母関係に問題が生じた際、日本の公的支援には深刻な問題があります。最も重要な問題は、対立する父母間の調整支援が実質的に存在しないことです。こども家庭支援センター、家庭相談窓口、学校のいずれからも父母の意見相違に対して支援は得られません。有償であっても、専門的な調整支援を提供できる機関は極めて限定的です。そして、最後の手段として期待される家庭裁判所は、調整とは程遠い一方の親に子育ての全権限を集中させるという現代の男女平等社会と乖離した判断しかしてきませんでした。
家庭裁判所には、裁判官、調査官、調停委員といった方々がいますが、実は対人支援の専門家はいません。人と人との対立の根底にある「感情」の問題に対処できる専門家が在籍していないのです。
対人支援の専門性を持たない機関に、親子の将来が委ねられている現状は極めて問題です。その結果として、シングルマザーの貧困問題や子どもの連れ去り、親子の断絶といった深刻な社会問題が発生しています。
私たちのアプローチ
このような背景から、私たちは対人支援の専門家の協力を得ながら、市民一人一人が主体的に家族のあり方や共同養育の形を創造していけるよう、本法人を設立しました。
私たちは「婚姻状態に寄らずとも子どもが父母双方から愛情を受け続け、子ども自身に合った成長発達ができる状態」というビジョンを掲げています。この実現に向けて、オーストラリアの家族関係支援センター(Family Relationship Centres)のような組織の構築が必要だと考えています。
しかし、このビジョンの実現には、私たちだけの力では不十分です。同じ志を持つ方々との協働を心より願っています。
ブランド名について

ブランド名リスコ(Resco)は、Respect Co-Parent から名付けています。これは、親同士(Parent)が互い(Co)に尊重(Respect)し合うという意味を込めています。また、Re Start(再出発)という意味も含んでおり、父母が新たなスタートを切るという願いも表現しています。
当法人のMVV
社会的存在意義(パーパス)
父母平等を前提とした共同養育の姿を市民主体で創造するために、現存する地域社会資源を踏まえ、専門性のある必要な機能の社会実装を行う
目指すべき姿(ビジョン)
婚姻状態に寄らずとも子どもが父母双方から愛情を受け続け、子ども自身に合った成長発達ができる状態
事業ミッション
父母平等を前提とした共同養育の姿を市民主体で創造する
事業実施にあたり大切にすること(バリュー)
市民による市民のための共同養育
家族の姿は国や行政・司法機関から決められるものではありません。また法に無いからといって家族に必要なサービスが受けられないのは当事者ニーズに反することになります。
このため、市民主体、当事者主体で共同養育の姿を創造します。
地域社会資源との連携
共同養育をするための現存する社会資源として、家族への直接的支援を行っている保健師や、メディエーションの専門知見をお持ちの方もいらっしゃいます。このため、こういった方々と連携し、不足する機能の社会実装を行います。
専門家と連携し質を高める
家族関係・人間関係を円滑にするための体系的な知見を持つ専門家や、様々な個性を持つ方への対応の仕方について知見を持つ専門家など、共同養育に必要な知見を持つ専門家は点在しています。このため、専門家との連携を図り、当事者にとって必要な質の高いサービスを創造します。
専門家への経済的還元
民生委員や臨床心理士を代表として家族関係支援領域は専門性を高めても、経済的なリターンが薄いことから人財育成が進まなかった背景的問題があります。
このため、本事業では事業に関わる専門家に対し、積極的に経済的還元を行います。
何らかのお土産がある相談事業
公的な家族相談は、法的建付けが無い場合に支援対象外とされたり、民間サービスの紹介が出来ないなど、相談しても何も解決にならないことがありました。
このため本相談事業においては、相談者にとって何か糸口につながる回答をすることを目指します。
